更年期障害を誰にも相談できず 悩んで ふさぎがちな日々を送っていました
40歳もそろそろ半ばにさしかかる頃、子供も高校へ進学し、子育ても少し落ち着き始めた頃でした。いつからか、なんとなく体がだるくて、朝起きるのが辛いと感じる様になったのです。
(疲れが溜まってるのかな?)
ドラッグストアで栄養ドリンクを買って飲んだり、ちょっと休めばすぐに回復するだろうと思い、毎日家事を早めに終わらせ早く寝るようにしました。
そして相変わらず体のだるさは続いていた、ある日、急に顔が火照ったように熱くなり、おまけに汗がカーッと出てきたのです。鏡で自分の顔を見て驚きました。額と鼻の頭にたくさんの汗をかいて、顔全体が赤い・・・。 本当にびっくりしました。
いつもの様に夕食の支度をしましたが、後片付けまで終えると、なんだかいつもよりどっと疲れてしまい、ダイニングの椅子に座ったまま動けなくなってしまったのです。
次の日も何故か頭が重くてめまいがして、まだ朝なのに体のだるさもいつもより一段とひどく感じました。同時に、汗がカーッと出る時には動悸も感じ始めていたのです。そしてどうにもならないこの体のだるさ・・・。
家事を一通り終えると椅子に座ったまま動けない日々が続きました。
毎日毎日本当に体が鉛のように重くて、何にもしたくありませんでした。サプリメントも錠剤の栄養剤も、全く効き目がありません。掃除や洗濯さえ全くやる気が起きず、ただボーッと座っている時間が増えてきたのです。 あまりにもめまいがひどい時にはソファで横になったりしてしていました。気が付くと夕方になっており、部屋の中は真っ暗でした。慌てて起き上がり、主人と子供の為に急いで夕食の支度をするのが精一杯でした。 そんな感じで家事もだんだん出来なくなっていきました。
(疲れが溜まっているなら、リフレッシュすれば少し元気になるかも・・・。)
そう思った私は少し無理をして、お友達と約束していた舞台を観に行く事にしました。
もちろん体のだるさや顔の火照り、動悸やめまいは良くなっていません。むしろ前よりひどくなっている様にさえ感じました。汗で崩れるのは分かっていましたが、顔の赤さを隠す為にいつもより念入りにお化粧をし、重い体を引きずる様にして劇場に着き、トイレを済ませてから席に着きました。
それなのに開演して30分くらい経った頃でしょうか。私はまたトイレに行きたくなってきたのです。尿意はだんだん強くなり舞台に集中出来なくなってしまいました。
(もう限界っ!)
私は我慢出来ずに席を立ち、トイレへ向かいました。
(また行きたくなったら嫌だな・・・)
そう思いながら席に戻ったのですが、すぐにトイレに行きたくなってしまったのです。私は全く舞台を落ち着いて見る事が出来ずに落ち込んでいました。
(やっぱり今日は来なきゃ良かったな・・・)
そう思っている矢先にもまた尿意を感じ始めている自分がいました。
(早く家に帰りたい・・・。)
家い帰ってインターネットで調べ始めました。
(更年期障害・・・?! まさか・・・この私が?)
一般的に閉経が近い45歳過ぎから50歳代の女性がなる病気のはずです。でも私はまだ45歳にもなっていないし、月経だって終わってない・・・。
次の日薬局に行って更年期障害用の市販薬を買って飲んでみる事にしました。市販薬を飲み始めて少ししてからでしょうか。夜中に足に虫が這っている様なムズムズ感がして目が覚めました。
(こんな冬に虫??)
虫が大嫌いな私はすぐに起き上がり、布団をあげてみました。けれども虫らしいものはどこにもいませんでした。 安心してもう一度眠りに就こうとしたのですが、しばらくすると今度は足だけでなく腕や体全体に虫が這う感覚に襲われたのです。けれどもやはりこの時も虫らしいものはいませんでした。 それから結局朝までそのムズムズ感が気になり、全く眠れませんでした。痒いわけではないのに、皮膚の下をアリか何か虫が這うような感じなのです。
その感じはそれから夜だけでなく、昼間も感じる様になりました。 痒みは無いのですが、いつもその感じに襲われるたびに 手や足を掻いてみたりさすってみたり、落ち着きがなくなっていました。
気持ちの悪い感覚でした。毎日寝不足も続き正直気がおかしくなりそうでした。
周飲み続けている市販薬も全く効かず、薬局で勧められる他の薬もいろいろ試してみました。 けれども全く良くならないどころか、悪化している気がしました。
不安や不満に、毎日にイライラする事が多くなりました。
「もうっ、何度同じ事言わせるのよっ!」
子供が後片付けをしないと、すぐ怒鳴ってしまいます。主人がたまたま電気を消し忘れただけでも、同様に怒鳴りました。
「いい加減にしてっ!私はあなたの母親じゃないのよっ!」
ちょっとした事でイライラして周りに当たってしまいます。本当に嫌な母親と妻だったと思います。 そのせいで夕食の時も家族の会話が少なくなりました。休みの日は私以外みんな朝から出掛けてしまい、夜まで一人ぼっちの日が多くなりました。
でもそんな風に怒鳴ってしまった後、主人や子供達の悲しそうな顔を見てしまった時には、 決まっていつも自己嫌悪に陥る自分がいたのです。
(私はなんてひどい事を言ってしまったの!ごめんね・・・。)
ただただそんな自分が情けなくて、その度になんとも言えない虚しさに襲われ泣きたくなりました。 夜みんなが寝静まった頃、いつもの様に一人でボーッとリビングに座っている時には、 気がつくと膝の上に置いた手に、涙がポタポタ落ちてきていました。
(こんなにつらいのに誰にも話せない。誰にも分かってもらえない・・・。)
そんな思いが自分の感情をコントロール出来なくさせていたのです。
「病院に行けよ。」
とうとう主人が見るに耐えかね、私に診察を受けるよう強く言いました。
診察を受けて何かの病気と言われるのが怖くて、病院には行きたくありませんでした。けれども
(主人や子供達にこれ以上嫌な思いをさせたくない)
そんな一心で思い切って受診をする事にしました。
「更年期障害ですね」
最後に先生にこう言われ、まずは先生の薦めでその日から漢方薬を飲むことになりました。
(これでこれまでの苦しみから少しは解放される!)
そう思ったのもつかの間でした。
漢方薬を飲み始めて2、3日して、いつもの虫が這う感じではない強い痒みを腕に感じ、見てみると赤く蕁麻疹みたいなものが出来ていました。とりあえず痒み止めの軟膏を塗って様子を見ました。けれども今度は胸やお腹のあたりにもその蕁麻疹は広がってしまいました。 私はまたすぐに病院に行きました。漢方薬が体に合わなかったのです。それから漢方薬をやめ違う薬に替えてもらい飲み続けましたが、症状はいっこうに変わりませんでした。
ホルモン療法も試してみました。けれどもこの方法は私には強すぎたのか、吐き気が起きるようになってしまったのです。それでも少しでもこの辛い症状が良くなるなら、と吐き気を我慢して続けました。 ところが症状はあまり改善されず、代わりにお金ばかりがどんどんかかっていきました。
ホルモン療法は中止することにしました。その途端、またあの悪夢の様な辛い日々が始まりました。
鍼がいいと聞けば鍼を受けに行き、ハーブがいいと言われれば買って飲んだりしました。いいと聞くものは全部試しました。
それでも私の更年期障害の症状は全く良くならないのです。
(これだけいろいろな薬や療法を試しているのに、何故良くならないの? どれだけ私はつらい思いをすればいいの?)
もう本当に毎日辛くて、生きているのが辛いと感じる様にさえなってしまいました。顔にもシワが増え、老け込んだ自分を鏡で見るのが嫌になり、鏡を見ないようになりました。 女性として全てが終わってしまった様に感じていたのです。
そんな中いつもの様にボーッとしていた時の事です。主人や子供の悲しそうな顔がふと浮かんできました。
(このままじゃいけない。主人や子供の為にも頑張らなくちゃ・・・)
私は弱りきってしまった自分自身を励ましたのです。 それから私はわずかな気力を振り絞り、更年期障害についてインターネットで調べまくり、また本を買っては読んで、毎日毎日自分なりに勉強したのです。
そんな地道な日々が続いたある日の事でした。
いつもの様にどうにか家事をしていた時、なんとなく思いついた方法があり、私は自分で試しにやってみたのでした。効果があるのか無いのかも分からないまま、とりあえず毎日続けてみたのです。すると・・・一週間くらい経った頃でした。なんだか体が楽なのです。
(え?気のせいかしら?)
最初はそう思いましたが、それから毎日ずっと調子がいいのです。あれだけ重かった体が軽くなり、顔の火照りや汗が出なくなりました。
(信じられない!)
それからも毎日毎日その方法を実践し続けました。それと同時にあれだけ辛くて仕方なかった症状が、どんどん無くなっていったのです。
(ああ、体が動くってなんて幸せなの!)
私は本当に生まれまわった様な気持ちでした。自由に動ける自分が嬉しくて、本当に毎日が楽しくて仕方なかったのです。 そんな時、お友達も実は更年期障害で悩んでいる事を知りました。それも一人だけではありません。みんな実は同じ悩みを抱えていたのに、更年期障害という病気故に、恥ずかしくて誰にも話せずにいたのです。そして一人で苦しんでいたのです。 自分が経験した苦しみを考えると、その友達たちをなんとかしてその苦しみから解放してあげたいと思いました。
私は自分が実践した方法を勧めてみました。もちろん私が治ったからといって、友達が治るとは限りません。でも病院に行っても治らないのであれば試す価値はあると考えました。少しでも楽にしてあげたいという一心だったのです。
それからしばらくして友達から一本の電話がありました。
「ありがとう!あれだけ体が辛かったのに、嘘のように楽になったのよ!」
電話の向こうで嬉しそうな友達の声が聞こえてきました。私から聞いた方法を、帰ったその日からすぐに始めたのだそうです。そして始めてから数日。症状が軽くなったのを感じ始め、そのまま続けていたらいつの間にか治っていたのだそうです。
「良かったわねえ!」
友達の元気な声を聞いて、私も嬉しくて仕方ありませんでした。話を聞いていて、苦しんでいた自分とかぶってしまい涙が出てしまいました。
その後、他の友達からも、同じように症状が無くなったと嬉しい連絡があったのです。 それからその友達たちが、知り合いで同じ様に苦しんでいる人達に私の方法を教えてあげたらしいのですが、 みんな嘘のように治ってしまったそうなのです。 私はまさか、こんな簡単にあの苦しみから解放される方法があるとは思いませんでした。どれだけ薬を飲んでも、病院に行っても治らなかったのに・・・。 きっと世の中には、私の様に辛くて一人で苦しんでいる女性がたくさんいる。 そんな人達の為にこの方法を教えてあげたい。 そして苦しみから解放されて、私のように楽しい毎日を送って欲しい。 私は強くそう思いました。
これまでに、数百人を超える皆さんに更年期障害の克服方法をアドバイスしてきましたが、この経験が私がアドバイザーとしての第一歩となる出来事だったのです。
中根さん 40代
更年期障害のツラさを克服!ハッピー★ミドルライフ
テーマ:人妻・熟女 - ジャンル:アダルト
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